2022年8月1日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第17歌


来たる時代に誰が僕の詩を信じるだろうか

それが君の最高の取り柄で満たされていたとしたら。

しかし天の知る通り、そのような詩もただの墓であり

君の命を隠し、君の姿の半分も見せないものなのだ。

もし僕に君の瞳の美を書くことができ

君の美点を瑞々しい詩句で数えられたとしても

来たる世代はこう言うのだ。「この詩人は嘘つきだ。

そのような天上の筆が地上の顔の化粧をしたことはない。」

それだから僕の詩集も、時代と共に色あせる頃には

言葉ほどに真実のない老人のように蔑まれるだろう。

君の真実の権利は詩人の狂乱と呼ばれ

古臭い歌の大げさな節回しだと言われるだろう。

しかし君の子供がその時代に生きていたなら

君はその子と僕の韻律の中で二重に生き続けるだろう。


▶パブリック・ドメインの原文はこちらから

Open Source Shakespeare|Sonnet 17


今週の人気記事