2022年8月22日

音楽史メモ|フランス(2)ルネサンス音楽 その一

 【作曲家と楽派】

▶ブルゴーニュ楽派 / ブルグンド楽派
 Burgundian school
15世紀にブルゴーニュ公爵領と結びついて栄えた楽派。
・アルス・ノヴァとフランドル楽派の中間に位置する。
・リズムから旋律と和声に力点が写り、音楽が単純化した。
・イギリスの三和音を取り入れて多声音楽を刷新した。
・特にミサ曲や宗教合唱曲、世俗歌曲が知られる。

▶ギョーム・デュファイ
 Guillaume Dufay (1397-1474)
・ブルゴーニュ公爵領フランドルのベールセル出身の作曲家。
・フランドルのカンブレー大聖堂の聖歌隊で教育を受ける。
・イタリアに拠点を置いて教皇庁や貴族に仕えた。
1340年代以降はカンブレーに拠点を戻した。
・定旋律ミサ曲を確立した。

▶ジル・ド・バン・ディ・バンショワ
 Gilles de Bins dit Binchois (1400-1460)
・エノー伯爵領のサン=ギラン出身の作曲家。
1430年から終生ブルゴーニュ公の宮廷礼拝堂に仕える。
・特にフランス語による世俗歌曲で知られる。

 

【おすすめの音源】

▶ジャンヌ・ダルクの時代の音楽と歌
 Musiques et Chants au Temps de Janne d’Arc
・カタログ情報

 Warner Classics (731383623165)
・主な演奏者
 アンサンブル・アマディス

▶デュファイ:モテット、イムヌス、シャンソン、教皇のサンクトゥス
 Guillaume Du Fay: Motets, Hymns, Chansons, Sanctus Papale
・カタログ情報
 Blue Heron (BHCD1001)
・主な演奏者
 ブルー・ヘロン
 スコット・メトカーフ(指揮)

▶デュファイ:花の中の花
 Dufay: Flos Florum
・カタログ情報
 Alpha (ALPHA349)
・主な演奏者
 ムジカ・ノーヴァ

 ▶デュファイ:ミサ曲「私の顔が青ざめているなら」
 Guillaume Dufay: Messe: Se la face ay pale
・カタログ情報
 Erato (190296548437)
・主な演奏者
 ロンドン古楽コンソート
 デイヴィッド・マンロウ

 ▶デュファイ:ミサ曲「武装した人」
 Dufay: Missa L’homme arme
・カタログ情報
 Naxos (8.553087)
・主な演奏者
 オックスフォード・カメラータ
 ジェレミー・サマリー(指揮)

▶我が至高の望み:ジル・バンショワのシャンソン集
 Mon Souverain Desir: Gilles Binchois Chansons
・カタログ情報
 Erato - Parlophone (0724354528552)
・主な演奏者
 アンサンブル・ジル・バンショワ
 ドミニク・ヴェラール(指揮)


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