2022年8月15日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第28歌


休息の恩恵を絶たれてしまった僕は

どうすれば幸せな状態に戻れるのだろう。

昼の重圧が夜に軽くなることもなく

昼は夜に、夜は昼に押し潰される。

昼と夜は覇権を争う敵同士でありながら

僕を苦しめようと合意の握手をするのだ。

昼には苦労があり、夜にはどれほど苦労しても

まだ君からは遥かに遠いという不満がある。

僕は昼の機嫌を取るために、雲が天を汚しても

君が輝いて昼を飾ると教え

沈んだ顔色の夜に媚びへつらうために

煌めく星々が瞬かない夜闇も君が金に染めると言う。

それでも昼は昼ごとに僕の悲痛を長引かせ

夜は夜ごとに悲哀の長さを痛感させるのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 28


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