休息の恩恵を絶たれてしまった僕は
どうすれば幸せな状態に戻れるのだろう。
昼の重圧が夜に軽くなることもなく
昼は夜に、夜は昼に押し潰される。
昼と夜は覇権を争う敵同士でありながら
僕を苦しめようと合意の握手をするのだ。
昼には苦労があり、夜にはどれほど苦労しても
まだ君からは遥かに遠いという不満がある。
僕は昼の機嫌を取るために、雲が天を汚しても
君が輝いて昼を飾ると教え
沈んだ顔色の夜に媚びへつらうために
煌めく星々が瞬かない夜闇も君が金に染めると言う。
それでも昼は昼ごとに僕の悲痛を長引かせ
夜は夜ごとに悲哀の長さを痛感させるのだ。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 28