僕が何度も目にした華やかな朝の日は
支配者の眼差しで山々の頂を飾り
黄金の顔で緑の牧草地に口づけをし
天の錬金術で青ざめた小川を金に染める。
やがて最も卑しい雲の群れが
醜い千切れ雲で天界を覆うのを許すと
陽光はその顔を寄る辺のない世界から隠し
この屈辱を抱いて西へと忍び去っていく。
僕の太陽も同じようにある朝早くから輝き
栄光に溢れる眩しさで僕の額を照らしたが
何と悲しいことか、彼が僕のそばにいたのは一時だけで
今は雲の層が彼を僕から覆い隠している。
しかし僕の愛がそのために彼を見損なうことはない。
天上の陽光が陰るならこの世の陽光たちも陰るのだ。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 33