2022年8月22日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第33歌


僕が何度も目にした華やかな朝の日は

支配者の眼差しで山々の頂を飾り

黄金の顔で緑の牧草地に口づけをし

天の錬金術で青ざめた小川を金に染める。

やがて最も卑しい雲の群れが

醜い千切れ雲で天界を覆うのを許すと

陽光はその顔を寄る辺のない世界から隠し

この屈辱を抱いて西へと忍び去っていく。

僕の太陽も同じようにある朝早くから輝き

栄光に溢れる眩しさで僕の額を照らしたが

何と悲しいことか、彼が僕のそばにいたのは一時だけで

今は雲の層が彼を僕から覆い隠している。

しかし僕の愛がそのために彼を見損なうことはない。

天上の陽光が陰るならこの世の陽光たちも陰るのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 33


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