2022年8月5日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第21歌


僕は違うが、ムーサに仕える他の人は

化粧美人に掻き立てられて詩へと向かい

天界そのものを装飾に用いて

あらゆる綺麗なものをその麗人と共に繰り返し

見事な対比の組み合わせを作り出す

太陽と月、陸と海の豊かな宝石や

四月の初咲きの花々や、天空が

その巨大な球の内に包む全ての希少な物を使って。

ああ!誠実な愛のままに誠実に書かせてくれ。

そして信じてくれ、僕の愛しい人は

天空に据えられた黄金の蝋燭ほどの輝きはなくとも

母親にとっての子供と同じくらい綺麗なのだ。

噂好きな人々には言わせておこう。

商売目的ではないのだから、僕は称賛などしない。


▶パブリック・ドメインの原文はこちらから

Open Source Shakespeare|Sonnet 21


今週の人気記事