卑しい死が僕の骨を塵で覆い
僕が日々を全うした後に残された君が
今は亡き恋人の貧しく粗野な詩を
偶然にももう一度読み返す時
その時代の磨かれた詩と比べると
誰のペンにも追い抜かれるようなその詩が
優れた人々の傑作に劣るその韻律ではなく
僕の愛のために君の手元に残されるとしよう。
ああ!その時は是非こう偲んでほしい。
もし友のムーサが育っていく現代と共に育ち
その愛がこれよりも尊い生まれのものとして
豪華な行列を従えて行進していたなら、と思うが
彼は死んでしまい、詩人たちはそれに勝るのだから
彼らの詩には作風を、彼の詩には愛を読もう、と。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 32