2022年8月25日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第36歌


僕たちの分かたれない愛が一つであっても

僕たち二人は二人のままだと言わせてほしい。

そうすれば僕についてしまった汚点を

君の助けを借りずに僕一人で背負っていける。

僕たちの二つの愛が目指すものは一つだ。

僕たちの生き方を分かつ悪意も

愛の喜びから麗しい時間を盗みはするが

愛のただ一つの働きを変えるものではない。

君を知っているふりは二度とできない

僕の嘆かわしい罪が君の恥になってしまうから。

僕に人前で優しくして名誉を授けてはいけない

それは君の名から名誉を奪うことになるから。

いや、止めにしよう。僕が君を愛することで

君とその良い評判を僕のものにすればよいのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 36


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