僕たちの分かたれない愛が一つであっても
僕たち二人は二人のままだと言わせてほしい。
そうすれば僕についてしまった汚点を
君の助けを借りずに僕一人で背負っていける。
僕たちの二つの愛が目指すものは一つだ。
僕たちの生き方を分かつ悪意も
愛の喜びから麗しい時間を盗みはするが
愛のただ一つの働きを変えるものではない。
君を知っているふりは二度とできない
僕の嘆かわしい罪が君の恥になってしまうから。
僕に人前で優しくして名誉を授けてはいけない
それは君の名から名誉を奪うことになるから。
いや、止めにしよう。僕が君を愛することで
君とその良い評判を僕のものにすればよいのだ。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 36