2022年8月2日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第18歌

 

君を夏の一日と比べてみようか。

君の方が素敵で穏やかだ。

猛る風は五月の愛らしい蕾たちを震わせ

夏が間借りする時期はあまりに早く終わる。

天の瞳は時として暑すぎるほどに輝くが

その黄金の顔は雲に隠されてばかりいる。

麗しいものはみないつか麗しさから離れていく

偶然のせいか、自然の定まらない成り行きのせいで。

しかし、君の永遠の夏が衰えたり

麗しさという君の財産を失ったりすることはなくなり

死がその影の中で君をさまよわせて誇ることもなくなる

もし君が永遠の詩行の中で時間と共に育ち続けるならば。

人々の息が続くかぎり、人々の目が見えるかぎり

この詩が生きるかぎり、この詩は君に命を与え続けるのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 18


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