2022年8月16日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第30歌


麗しい静かな思いの法廷を開いて

過去の思い出を召喚した僕は

求めたが得られなかった多くのものに溜め息をつき

大切な時間の浪費という古い悲しみに新しく涙する。

僕は死の無期限の夜に隠れた尊い友人たちのために

泣き慣れていない瞳を溺れさせ

片付いて久しい恋の痛みに再び涙を流し

多くの失われた光景の値打ちに苦しむ。

過ぎ去った嘆きを嘆き

重々しく悲しみに悲しみを連ねて

かつて苦しんだ苦しみの辛い請求書を読み上げ

まだ支払っていないかのように支払い直す。

しかし大切な友よ、君のことを考えている間は

全ての喪失が取り戻され、全ての悲哀が終わるのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 30


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