2022年8月14日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第27歌


僕は労苦に疲れ果ててベッドへと急ぐ。

旅に疲れた脚には貴重な休息だ。

しかし僕の頭の中ではここから旅が始まり

体が仕事から解放されたのに心が働き出す。

そこで僕の思考は遠く離れたところから

君へと至る熱心な巡礼の旅を企て

閉じようとする目蓋を大きく開いて

盲目の人が目にするような暗闇を見つめる。

現れるものは僕の魂の想像上の光景が

何も見えない視界に示す君の影だけだ。

その影が血の気のない夜に垂らした宝石のように

黒い夜を美しくし、その老いた顔を若返らせるのだ。

ご覧!昼の僕の脚も夜の僕の心も

君と僕のために安息が見いだせないのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 27


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