僕は労苦に疲れ果ててベッドへと急ぐ。
旅に疲れた脚には貴重な休息だ。
しかし僕の頭の中ではここから旅が始まり
体が仕事から解放されたのに心が働き出す。
そこで僕の思考は遠く離れたところから
君へと至る熱心な巡礼の旅を企て
閉じようとする目蓋を大きく開いて
盲目の人が目にするような暗闇を見つめる。
現れるものは僕の魂の想像上の光景が
何も見えない視界に示す君の影だけだ。
その影が血の気のない夜に垂らした宝石のように
黒い夜を美しくし、その老いた顔を若返らせるのだ。
ご覧!昼の僕の脚も夜の僕の心も
君と僕のために安息が見いだせないのだ。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 27