2022年8月4日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第20歌


君は自然自身の手で化粧された女の顔を持ち

僕の恋情の男主人にして女主人となる。

君は女の優美な心を持ちながらも

不誠実な女の流行のような移ろいやすさを知らない。

君は女の瞳よりも眩しく、不誠実なよそ見は少ない瞳を持ち

それが見つめるものを金色に染める。

全ての美貌を自分の支配下に置く一人の男が

男たちの目を奪い、女たちの魂を震わせるのだ。

君は初めに女として創造されたが

君を作った自然が君に惚れてしまい

余計な付け足しをして僕から君を奪い取ったのだ

それは僕の目的からすれば無用な付け足しだ。

自然は女の喜びのために君に苗を植えたのだから

君の愛は僕のものにし、君の愛の使い道は女の宝にしよう。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 20


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