2022年7月31日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第16歌

 

しかしなぜ君はより強力な手を打って

時間という血まみれの暴君と戦わないのか。

なぜ君は老いに対して守りを固める上で

僕の不毛な韻律よりも恵まれた手段を取らないのか。

今の君は幸せな時期の頂点に立っており

多くの乙女の庭園が手付かずのまま

君のために生きた花を生もうという有徳な願いを抱いている。

それは絵に描いた君の身代わりよりも遥かに君と似た花だ。

すなわち、命を繕うべきものは命の詩行なのだ。

ここにある時間の絵筆や僕の見習いのペンでは

内面の立派さにおいても外面の綺麗さにおいても

君のことを人々の目の中に生かし続けることはできない。

君自身を譲り渡すことが君自身を手元に留めるのだ。

君自身の麗しい技術が描けば、君はずっと生きるはずだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 16


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