僕の判断は星々から引き出したものではないが
僕にも占星術の心得があるとは思っている。
それが告げるのは幸運でも不運でもなく
疫病でも飢饉でも季節の良し悪しでもない。
僕には数分先の運命を教えることも
各々の人に待つ雷や雨や風を示すことも
王侯たちに行く末の吉凶を語るために
天に重ねて現れる予兆を見つけることもできない。
僕が知識を取り出すのは君の瞳からであり
その二つの恒星を読む占いの技はこう告げている。
もし君が心を改めて君自身から蓄えを作るなら
真実と美は共に栄え続けるだろう、と。
そうしないつもりなら予言しておこう
君の終わりが真実と美の滅びと終焉になるだろう、と。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 14