2022年7月21日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第5歌


時の流れが丁寧な仕事で形作った

愛らしい眼差しに皆の目は釘付けだが

時の流れはその眼差しを虐げる暴君でもあり

麗しさで勝るものから麗しさを奪っていく。

決して休むことのない時間は夏を

恐ろしい冬へと連れ込み、その中で打ち砕く。

樹液は霜に固まり、鮮やかな葉は散り尽くし

美は雪に覆われ、あらゆる場所が荒れ果てる。

それゆえ、夏の蒸留液を残して

液状の囚人をガラスの壁で囲わなければ

美しいものの力は美しいものと共に奪い去られ

美しいものも美しいものの記憶も残らないだろう。

蒸留された花々が冬と遭遇して失うのは

外見だけであり、その本質は麗しく生き続けるのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 5


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