2022年7月17日

クラシックメモ|2023年にアニバーサリー・イヤーを迎える作曲家

 【没後400年】

ウィリアム・バード
 William Byrd (1540-1623)
・イングランドのエセックス出身の作曲家。
・イングランドのルネサンス音楽を代表する人物とされる。
・王室礼拝堂聖歌隊でタリスに師事したと考えられる。
・英国教会のために活動したが信仰はカトリックだった。
・宗教合唱や室内楽、鍵盤音楽の作品が特に知られる。

【生誕350年】

ジャック・オトテール
 Jacques-Martin Hotteterre (1674-1763)
・フランスのパリ出身の作曲家。
・管楽器の演奏者や製作者の多い家柄の出身者である。
・若い頃からローマで学び、「ル・ロマン」と呼ばれた。
・フルート奏者として成功し、1708年頃に王室に雇われた。
・フルートのための独奏曲と室内楽作品を多く残している。
・木管楽器の演奏指南書を著し、ヨーロッパで広く読まれた。

【生誕300年】

カール・フリードリヒ・アーベル
 Karl Friedrich Abel (1723-1787)
・ドイツのケーテン出身の作曲家。
・大バッハ率いるケーテン宮廷楽団の演奏者を父に持つ。
・大バッハの推薦でハッセ率いるドレスデン宮廷楽団に属した。
・1759年に渡英し、残りの生涯をイングランドで過ごす。
・ロンドンでJ.C.バッハと共催した定期演奏会が知られている。

【生誕200年】

エドゥアール・ラロ
 Édouard Lalo (1823-1892)
・フランスのリール出身のスペイン系の作曲家。
・前半生は作品が認められず、弦楽奏者として生計を立てた。
・後に作曲に専念し、サラサーテの演奏により成功を収めた。
・華麗でエキゾチックな作風を好んだ。

【生誕150年】

マックス・レーガー
 Max Reger (1873-1916)
・ドイツのバイエルン出身の作曲家。
・バイロイト音楽祭をきっかけに作曲家を志した。
・1907年からライプツィヒ大学の作曲教授を務めた。
・絶対音楽の立場を取り、優れたオルガン音楽を残した。

セルゲイ・ラフマニノフ
 Sergey Rachmaninov (1873-1943)
・ロシアのノブゴロド出身の作曲家。
・自作の演奏によってピアニストとしても名声を確立した。
・ロシア革命や二次大戦の際は欧米を活動拠点とした。
・ロマン派の作風を守りながら、叙情性と技巧を追求した。

【生誕100年】

中田喜直
 Yoshinao Nakada (1923-2000)
・日本の東京出身の作曲家。父は中田章。
・東京音楽学校(現・東京芸術大学)で橋本國彦に師事した。
・開戦によりパイロットに動員され、特攻隊として終戦を迎える。
・柴田南雄の新声会に加わる一方、NHKの番組にも携わる。
・1955年にろばの会を結成し、多くの童謡を発表した。
・1953年からフェリス女学院短期大学で教鞭を執った。
・1969年にサトウハチローらと共に日本童謡協会を設立した。
・父と同様に日本の四季に取材した作品が知られている。

ジョルジ・リゲティ
 György Ligeti (1923-2006)
・ルーマニアのトランシルヴァニア出身の作曲家。
・強制収容所から生還し、リスト・フェレンツ音楽大学に通った。
・コダーイ、カドシャ、ヴェレシュ、ファルカシュらに師事した。
・ハンガリー動乱の鎮圧を受けてオーストリアに亡命した。
・各地の大学やダルムシュタット夏期音楽講座で教鞭を執った。
・ミクロポリフォニーにより60年代前衛音楽の旗手となった。
・キューブリックの映画作品での使用も知られている。

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