2022年7月19日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第1歌


最も麗しい生き物が増えることを僕らが望むのは

そうすれば美の薔薇が死に絶えることはなくなり

熟れたものが時と共に朽ちていっても

若い跡継ぎがその記憶を伝えていけるからだ。

それなのに君は自分の光輝く瞳と婚約して

その明かりの炎を養うために君自身を焚き木とし

豊穣が宿るところに飢饉をもたらしている。

君こそが麗しい君自身の残酷すぎる敵なのだ。

今の君はこの世の瑞々しい装飾であり

華やかな春を伝える唯一無二の使者だが

自分の身を自分の蕾の中にうずめることは

若き吝嗇家よ、倹約による浪費なのだ。

この世に情けをかけてくれ。さもなくば大食の罪人だ

墓場と君とでこの世の取り分を食らうのだから。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 1


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