2022年7月26日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第9歌


瞳を濡らす未亡人の瞳が恐れているのは

君が独り身の生に身を費やすことだろうか。

ああ!もし君が子供を持たずに死んでしまったら

世界は連れを失くした妻のように君を悼むだろう。

世界は君の未亡人となり、嘆き続けるのだ

君が君の形を後に残していかなかったことを。

一人一人の未亡人子供の眼差しのおかげで

夫の姿を心に留めることができるというのに。

この世にある散財というものを見ても

場所が変わるだけで世界の享受する分は変わらない。

しかし、美の浪費は世界の中でも終わりを持つものであり

使われないように使う者は美を滅ぼすことになる。

他の人々への愛が胸の内になければ

自分に対して恥ずべき殺人を犯すことになるのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 9


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