2022年7月27日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第10歌

 

誰かに愛を抱くことを拒むとは恥ずかしい。

君は自分自身の行く先を考えていないのだ。

確かに、君は望むなら多くの人々に愛されるだろうが

君が誰一人愛さないことは何よりも明らかだ。

君は殺人的な憎しみに取りつかれているために

自分自身を謀殺することを思い止まる気がなく

美しい屋根の崩落を待っているのだが

その修繕こそ君が第一に望むべきものなのだ。

ああ!君が考えを改めるなら、僕も考えを改めよう。

憎しみは優しい愛よりも綺麗な住人だろうか。

自分の姿に違わない慈しみと優しさを持つか

せめて自分自身には心優しいことを示してくれ。

僕への愛があるならもう一人の君を作ってくれ

君と君の子供の中に美が生き続けるように。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 10


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