誰かに愛を抱くことを拒むとは恥ずかしい。
君は自分自身の行く先を考えていないのだ。
確かに、君は望むなら多くの人々に愛されるだろうが
君が誰一人愛さないことは何よりも明らかだ。
君は殺人的な憎しみに取りつかれているために
自分自身を謀殺することを思い止まる気がなく
美しい屋根の崩落を待っているのだが
その修繕こそ君が第一に望むべきものなのだ。
ああ!君が考えを改めるなら、僕も考えを改めよう。
憎しみは優しい愛よりも綺麗な住人だろうか。
自分の姿に違わない慈しみと優しさを持つか
せめて自分自身には心優しいことを示してくれ。
僕への愛があるならもう一人の君を作ってくれ
君と君の子供の中に美が生き続けるように。
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