君の鏡を見て、その目に映る顔に伝えてくれ
今こそ、その顔がもう一つの顔を形作る時だと。
その顔の瑞々しい状態を今作り直さなければ
君はこの世を欺き、母になる人の祝福を奪うことになる。
どれほど綺麗な女でも、まだ穂の実っていない胎を
君の鋤に耕されて恥と思うことはないだろう。
どれほど愚かな男でも、その身を
自己愛の墓として子孫を絶やすことはないだろう。
君は君の母親の鏡であり、君の母親も君を見ては
春の盛りの愛らしい四月を思い出すことだろう。
君もそうすれば、老いて皺ができても
その窓越しに今と同じ黄金時代を見ることだろう。
しかし思い出されることなく生き抜きたいのなら
独りで死に、君の姿を君の道連れにすることだ。
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