ああ!君が君のままなら。しかし愛しい人よ、
君が君のものなのは、君がここで生きる間だけだ。
近づいてくる終わりに備えて
君はその麗しい容姿を誰かに譲っておくべきだ。
そうすれば、君が借りて手元に置いている美の
返済期限もなくなるだろう。そして君は
君自身が死んだ後で再び君自身となるのだ
君の麗しい子が君の麗しい形を継ぐことで。
これほどに綺麗な家を誰が朽ちさせるのか。
この家は名誉ある管理作業がなされれば
冬の日の嵐のような強風にも
死の永遠の冷気の不毛な猛威にも耐えるだろう。
ああ!大切な愛しい人よ、君はただの散財人ではないか。
君には父がいるだろう。君の息子にもそう言わせてくれ。
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Open Source Shakespeare|Sonnet 13