愛らしい浪費家よ、なぜ君は
その美の遺産を一人で使ってしまうのか。
自然の家督は与えるものではなく貸すものであり
自然は惜しまない人にこそ惜しみなく貸すのだ。
それならば美しい吝嗇家よ、なぜ君は使い損ねるのか
与えるために与えられた大盤振る舞いの賜物を。
稼ぎの悪い金貸しよ、なぜ君は使ってしまうのか
一生かけても使い切れない巨万の富を。
君は自分一人としか取引をせず
麗しい君自身を自ら騙しているのだ。
君は自然に召されてこの世を去る時に
どれほど立派な帳簿を残せるというのか。
君の美は使われなければ君と共に墓に入るしかないが
使われるなら相続人の中で生き続けるだろう。