ソネットは一瞬のための記念碑だ。
それは魂の永遠から
死んだ不死のひと時に贈られる記念品だ。
ご覧、清めの儀式であっても凶事の警告であっても
それは自らの燃えるような充実を崇めている。
ソネットは象牙か黒檀に刻むものだ
昼か夜が統べるのに応じて。そして時間に
東西の真珠をあしらったその兜を見せるのだ。
ソネットは一枚の硬貨だ。表面が見せるのは
魂であり──裏面が見せるのは魂を支える力の正体だ。
この硬貨は生命の威厳ある召喚に応じる奉納金や
愛の高潔な従者が携える持参金に使うものだ。
あるいは暗い波止場の虚ろな息吹きに包まれながら
死への渡し賃としてカロン*の手に握らせるものだ。
*「カロン」
ギリシア神話に登場する冥界の川の渡し守。死者は渡し賃を支払ってカロンの舟に乗るとされる。
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Project Gutenberg|The House of Life by Dante Gabriel Rossetti