2022年7月16日

クラシックメモ|2022年にアニバーサリー・イヤーを迎える作曲家

【没後350年】

ハインリヒ・シュッツ
 Heinrich Schütz (1585-1672)
・ドイツのテューリンゲン出身の作曲家。
・ヴェネツィアに留学し、ジョヴァンニ・ガブリエーリに師事した。
・イタリア音楽を吸収し、ドイツのプロテスタント音楽を確立した。
・1617年から没するまでドレスデンの宮廷楽長を務めた。

【没後300年】

ヨハン・クーナウ
 Johann Kunau (1660-1722)
・ドイツのザクセン出身の作曲家。
・大バッハの前任者としてトーマス教会のオルガニストを務めた。

【生誕350年】

▶ニコラ・ド・グリニ
 Nicolas de Grigny (1672-1703)
・フランスのランス出身の作曲家。オルガニスト一族に生まれた。
・ニコラ・ルベーグに師事した。
・1697年にノートルダム大聖堂のオルガニストに任命された。

【生誕200年】

ヨアヒム・ラフ
 Joachim Raff (1822-1882)
・スイスのチューリッヒ出身の作曲家。
・リストに支えられながらドイツで活動した。
・1878年に創設されたホッホ音楽院の院長を務めた。

セザール・フランク
 César Frank (1822-1890)
・ベルギーのリエージュ出身の作曲家。
・神童ピアニストとしての活躍を望まれたが、作曲家を志した。
・1872年からパリ音楽院オルガン科の教授を務める。
・フランク学派とも呼ばれる多くの弟子に慕われた。
・弟子にはデュパルク、ダンディ、ショーソンなどがいる。

【生誕150年】

アレクサンドル・スクリャービン
 Aleksandr Skryabin (1872-1915)
・ロシアのモスクワ出身の作曲家。
・ラフマニノフと一緒に音楽寄宿学校に通っていた。
・モスクワ音楽院に入学し、タネーエフやアレンスキーに師事した。
・一時教鞭も執ったが、演奏家・作曲家として生計を立てた。
・同時代の文芸や哲学、特にブラヴァツキーの神智学に傾倒した。
・神秘和音が有名であり、徐々に機能和声から離れていった。

デオダ・ド・セヴラック
 Déodat de Séverac (1872-1921)
・フランスのオート=ガロンヌ出身の作曲家。
・南フランスの郷土に根ざした音楽を目指した。

ヒューゴ・アルヴェーン
 Hugo Alfven (1872-1960)
・スウェーデンのストックホルム出身の作曲家。
・主に指揮者として生計を立てた。
・スウェーデンの情景などを描く標題音楽が多い。

レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ
 Ralph Vaughan Williams (1872-1958)
・王立音楽大学でスタンフォードやパリーに師事した。
・ホルストとは王立音楽大学時代からの親友である。
・ベルリンのブルッフ、パリのラヴェルにも指導を受けた。
・1919年から王立音楽大学の作曲科教授を務めた。
・1932年には英国民族舞踊民謡協会の会長に選ばれた。
・イングランドの民謡や田園風景に取材した作品が多い。

【生誕100年】

▶ヤニス・クセナキス
 Iannis Xenakis (1922-2001)
・ルーマニアのブライラ出身の作曲家。後にフランスに帰化。
・アテネ工科大学で数学や建築学を学び、音楽への応用を構想する。
・戦後ギリシアの軍事政権の弾圧を受け、パリに亡命した。
・亡命後はル・コルビュジェの事務所に就職した。
・パリで音楽教育を受け、オネゲルやミヨー、メシアンに師事した。
・コンピューターを使用した確率論的音楽の提唱で知られる。

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