2022年7月28日

英詩和訳|シェイクスピア『ソネット集』第12歌


時計が時間を告げるのを数えながら

華やかな昼が恐ろしい夜に沈むのを見る時

菫が春を越して

黒豹色の巻き毛が白銀に染まるのを目にする時

聳え立つ木々から

熱から獣の群れを守る天蓋であった葉が落ちる様や

夏を緑に染めた麦がみな束ねられ

白髭を蓄えて荷車の上に積まれる様を見る時

僕は君の美について疑問が浮かぶのだ。

君も時が費やすものに加わるしかないのか、と。

麗しいものや美しいものは自分を捨てて

他のものが育つのを見ながら死に絶えていく。

時間が君をここから連れ去ろうとする時に

時間と対峙してその鎌を防げるのは血筋だけなのだ。


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Open Source Shakespeare|Sonnet 12



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