2022年9月11日

ボードゲームアリーナ|レジサイド(Regicide)


ボードゲームアリーナでプレイしたレジサイド(Regicide)が面白かったの解説を置いておきます。

▶概要
・トランプでプレイ可能。J・Q・K の合計12枚を数字カードで倒していく協力ゲーム。
・タイトルの「レジサイド」(Regicide)は「王殺し」という意味の単語。
・独自のデザインのトランプが入ったセットも売っている。バトルゲームなので、各数字にヒーローみたいなデザインが入っているだけでちょっとテンションが上がる。とはいえBGAでプレイできるし、どこか安く仕入れてくれるところがあれば欲しいかもってくらいかな。

▶ゲームの盤面

▶基本の流れ

(1)攻撃:手札を1枚選んで場に出す。
・数字に応じたダメージが敵に与えられる。
・マーク(スート)に応じた効果が発動する。
・条件を満たせば複数のカードを場に出せる。(後述)

(2)防御:敵の攻撃力に応じて手札を捨てる。
・敵の攻撃力が10なら数字の合計が10以上になるように捨てる。

(3)終了条件
・勝利:J・Q・K の合計12枚を全て倒す。
・敗北:防御に失敗する=手札が足りなくなる。(一人失敗で全員敗北)

▶マークの特殊効果と無効化
・♣=攻撃バフ。敵に数字の倍のダメージを与える。
   例えば、♣8を出したら敵に16ダメージを与える。
・♠=防御バフ。今戦っている敵の攻撃力を下げる。
   その敵を倒すまで効果は継続し、重ねがけもできる。
   例えば、攻撃力10の敵に♠6を出したら敵の攻撃力は4になる。
・◆=手札回復。山札から数字の分だけドローする。
   各プレイヤーで1枚ずつ引いていく。
   ただし、手札の上限枚数を超えてドローすることはできない。
   例 手札の上限が6枚でプレイヤーが3人で◆7を出したとする。
     その時点で各々の手札が3枚・6枚・5枚なら、ドローは3枚・0枚・1枚。
・♥=山札回復。墓地から山札にカードを戻す。
   例えば、♥9を出したら墓地から9枚のカードが山札に戻る。
・以上の4種類の特殊効果のうち、敵と同じマークの効果は無効化される
 例えば、敵が♠なら攻撃力を下げられず、敵が◆なら手札をドローできない。

▶複数のカードを同時に出して特殊効果を強化する
・次の2通りの場合にのみ一度に複数のカードを場に出せる。
・数字が同じカードは一緒に出すことができる。
 ただし、同時に出せるカードの合計値は10まで。
 例① ♥2・◆2・♠2は合計値が6なので同時に3枚出せる。
 例② ♥6・♣6は合計12になるので同時には出せない。
・Aだけは他のカードと一緒に出すことができる。
 ただし、他のカードにAを2枚つけることはできない。
 例① ◆A・♣10は同時に出せる。
 例② ♥A・◆A・♣10は同時に出せない。
・同時に出したカードの特殊効果は全てカードの合計値で発動する
 例① ♥2・◆2・♠2の効果は♥6・◆6・♠6として発動する。
    =墓地から6枚山札に送り、6枚ドローし、敵の攻撃力が6下がる。
 例② ◆A・♣10の効果は◆11・♣11として発動する。

▶倒した敵カードを使う
・敵は倒すと墓地に行くが、残り体力ぴったりで倒すと山札に行く。
 例① 体力が4の敵を♥5で倒すと、その敵カードは墓地に送られる。
 例② 体力が20の敵を♣10で倒すと、その敵カードは山札に送られる。
    =次に◆カードを使ってすぐドローすることができる。
・敵カードの数字はJ=10、Q=15、K=20となる。(強い)
 例えば、♣A・♠Qの同時出しで32ダメージを与えて攻撃力を16下げられる。
・対キング戦はキツいので敵カードをドローできるかどうかが重要になる。

▶パス(降参)
・攻撃のためにカードを出すと防御が足りず負けてしまう場合、パスが選べる。
・パスを選ぶと防御だけを行ってターンが終わる。
・BGAでは「降参」という表記になっているが、敗北するわけではない。

▶ジョーカー(チーム戦)
・ジョーカーを出すと、今戦っている敵のマークを無効化できる
 例 ◆の敵にジョーカーを出すとそれ以降◆の効果が使えるようになる。
ジョーカーを出したターンは敵の攻撃を受けない
・ジョーカーを出した人は次に誰がプレイするかを選べる
・ジョーカーの数字は0=場に出してもダメージを与えず、防御にも使えない。

▶ジョーカー(ソロ戦)
・ジョーカー2枚が盤面右上に置かれる。
・防御しきれない場合にジョーカーが消費され、8枚手札がドローされる。
 =ジョーカーは実質残基であり、ジョーカーがあるかぎり敗北しない。
※ジョーカー消費による8枚ドローがチーム戦でも発動するかは未検証。

▶細かい挙動
・敵の数字は順番に上がっていく=Jと4連戦▶Qと4連戦▶Kと4連戦、となる。
・次に来る敵は控えている残りの敵からランダムで選ばれる。
 例 ◆Jと♣Jが控えている場合、どちらが来るかはわからない。
 例 ♥Qだけが控えている場合、次に来るのは♥Qで確定。
・敵を一体倒した場合、倒したプレイヤーがそのまま次の敵と戦う。

▶難易度
・敵のキングが普通に強いので、BGAの標準設定はやや難しめ。
 お互いの手札がわかっても楽勝ではないので、情報交換ありにしても大丈夫。
・プレイヤーが増えると手札の上限枚数が減るので、防御がかなり難しくなる。
 例 手札の上限5枚でキングの攻撃20ダメージを受け続けるのは無理。
・敵の体力を下げずに攻撃力を下げるとプレイは長くなるが攻略しやすくなる。
・敵の攻撃力を下げずに体力を下げるとスピード感が増す。サドンデスっぽい。
・勝てなければ手札6枚・体力10下げくらいの難易度がやりやすいかもしれない。


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