2022年5月15日

煮豚メモ

■煮豚

豚バラブロックをネギ&酒で煮込み、タレをかけていただくもの。

▶「中国の東坡肉(トンポーロウ)

名称の由来は、四川出身の詩人蘇軾(蘇東坡)が黄州時代に書いた詩とされる。

煮込むための酒は紹興酒になる。醤油には老抽(カラメルを用いた甘苦いたまり醤油)を使用するため、濃いたれができる。また、八角や五香粉といった香辛料が用いられることもある。

▶沖縄のラフテー

ラフテーは中国語由来で羅火腿という漢字表記がある。「火腿」で区切ってよいのならこれはハムを意味する単語であり、火のように赤い断面の腿肉という原義を持つ(e.g. 金華火腿)。ただし、東坡肉の煮豚はそもそもハムや干し肉ではないので、羅+火腿ではなく羅火+腿の可能性もある(そもそも羅が当て字なのか意味のある字なのかわからない)。あるいは、火腿も火を通して食べるものなのであまり違いはないのかもしれない。

煮込むための酒は泡盛になる。

▶本州の角煮

煮込むための酒は焼酎になる。

長崎の郷土料理を指す場合には「東坡煮」(とうばに)と呼ばれる。

■調理法

▶煮豚作り

皮つきの豚肉を使用する場合は、表面を焼いて毛を焼き切ると共に身を崩れにくくする。

肉は葱の青い葉の部分と生姜と併せて煮ることで臭みを取るのが一般的だが、米のとぎ汁で代用することもできる。


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